cello ENCORE 1MΩプリアンプと
cello ENCORE パワーアンプの
買取~整備~販売

買取りさせて頂いたcello ENCORE 1MΩ(アンコール)プリアンプの状況
今回買取させて頂いたcello ENCORE(チェロ・アンコール)1ΩはPHONO付きの初期版で、充実した本体基板回路と電源部もEIコアトランスやチョークコイルを用いたこだわりの電源部です。買取時には固定抵抗切替式のボリュームに若干のガリがあり、劣化電解コンデンサーが十数個ある状態でした。また本体電源部3500μのブロックコンデンサーも要交換。

本体内部にも下記のような劣化電解コンデンサーが十数個ある状態でした。これら劣化電解コンデンサーは底が膨らみ破裂までわずかな状態。このコンデンサーは多くのcello製品に使われています。cello AUDIO SUITEにもcello AUDIO PALETTEの基板にも。過去に扱ったcelloのアンプのほとんどは下記同様の状態です。オリジナル部品云々以前に危ない状況。サウンドは当然ながら純正からはずれミッドレンジが薄い俗にいう『チェロの音』。本当はもっと艶やかで厚く、押し出しもあります。

cello ENCORE 1MΩ PNONOの劣化コンデンサーの一部(1989年製の電解コンデンサー)
下記は整備中の写真ですがとても綺麗な状態です。NGとなる劣化部品はコンデンサー含めリレーなども交換していきます。

製造から30年近く経つ個体としてはまずまずです。傷が多く基板損傷が激しい個体は買い取りませんので次にご購入される方も安心だと思います。
整備が終わり各部全ての動作点検、スペック点検、音出しテストは約5日間です。現在は密度感が高いcello ENCORE 1MΩ初期ならではのサウンドだと思います。この時代のEIコアトランス&チョークコイルインプット式電源は多少唸りますが音楽のじゃまにはなりません。
下記はcello ENCORE 1MΩ初期の取扱説明書のフォノ抵抗のセットアップ資料です。

買取りさせて頂いたcello ENCORE(アンコール) パワーアンプの状態。

cello ENCORE(チェロ・アンコール)初期パワーアンプは基本的にはモノラルパワーアンプで天板とフロントパネルのみ共通で他は完全セパレートです。


上記を見てもわかるかもしれませんが、出力トランジスタは片CHで2個だけのシングルプッシュです。筐体がヒートシンクになっている事もわかりますね。ですので夏場などは筐体へ程よく冷却ファン充てることは有効です。
筐体を分解すると完全モノラルのパワーアンプをくっつけたという事がわかります。MONO版とのちがいはフィッシャー入力端子がブリッジ仕様のように配線をパラしていない事です。些細な事かもしれませんが入力部の数並列数は音質にも関係してきます。
下記は電源部の8200μブロックコンデンサー(左右4個)は劣化していますので4本とも交換しています。
ちなみにチェロアンコールパワー1台で20畳程のリビング想定の試聴室のJBL DD66000を驚くほどかなり鳴らします。部屋が飽和するほどの音量でも音を上げない小さな巨人?かもしれません。

cello ENCORE 1MΩはガリが出ていもご相談ください。綺麗な状態のチェロアンプすべて国内トップの買取価格でご査定します。リファレンスシリーズのcello AUDIO SUITE、cello AUDIO PALETTEやcello AUDIO PERFORMANCEも日本一の買取価格です。