JBL Hartsfield ハーツフィールド後期….米松国産
JBL Hartsfieldは1950年代に誕生したJBLオールホーンスピーカーです。
Audio Dripperでは昨年から4セット、お取扱いさせて頂きました。
現在初期オリジナル等、2ペア在庫中です。
リプロダクト国産キャビネットのHartsfieldだからこそ、楽しめる事もたくさんあります!
前回お取り扱いした国産HartsfieldはJBL社製のオリジナルではないため写真掲載しませでした。その個体はキャビネット専門メーカー製のものでしっかした造りではありましたが、ディテールや素材などが異なる仕様……。入手されたお客様は「素材」として楽しむことが目的でしたので、コスト重視でオリジナルにこだわりはないとの事でしたので楽しみ方は様々です。

オリジナルを忠実に再現したJBLハーツフィールド・ペア
今回、入荷した国産米松製Hartsfieldのキャビネットのディテールを見ていくと、JBL社製のC30オリジナルエンクロージャーを忠実に再現しています。天板の素材は初期同様で天板左右取付部の工作・造形は後期型ハーツフィールドとほぼ同一です。
突板も厚目のコストがかかったもので、オリジナル初期や後期型とほぼ同素材。ウーファーホーン部の素材も米松材でした。さらに天板も米松材という凝りようです。
オリジナルHartsfieldに近いホーンサウンド。
やはりオリジナルHartsfieldと国産キャビネットでは大きくことなる部分は、箱の「響き」に尽きます。キャビネットメーカーで素材や造りが異なるのですが、前面スクエア部の響き(板厚)やホーンロードの材料がカギです!日本製の多くはきちんと造ってあるため、響きが堅いエンクロージャが多い傾向にあるようです。こちらの個体はその辺りが比較的オリジナルに近い調整がなされていました。
ドライバー&ウーファー・ユニットについて
ユニットは一般的に流通するJBL375とLE15Aです。将来的に150-4Cなどに変更する事も楽しいですね!1970年代以降のJAZZ,ブラックミュージックやや大編成のシンフォニーを聴かれる場合はLE15Aだからと言って悲観する事はありません。想像以上に鳴リ響いてくれます。JBL OLYMPUS S8と同等。LE15Aは1980年代以降の現代ウーファーのコンセプトでもあります。また、JBL K145や2440(JBL 2450,475)などのLIVE用や新世代ドライバーにする事もアリでしょう!
また、最初期のHartsfieldのJBL375ハンプバックや375ベークライートコーションモデル、JBL 150-4C、JBL LE15A、JBl075などの全ユニットの製造開発を行った、バート・ロカンシー氏が監修したTADユニット(TD4001やTL1601系)で遊ぶ、国産キャビネットだからできる秘かな楽しみです!
マルチアンプで行くなら、Mark Levinson LNCやKRELL KBXなどのクロスデバイダーでML2LやKSA、KMAパワーアンプで鳴らしたり、McIntosh C20やMC60,MC30なども面白そうです!デジタルで位相を含めたアライメントを精緻にとることもありでしょう(妄想が膨らむ素材…..)
Hartsfieldで遊びたい方、ご相談ください♪
Audio Dripperのお客様(他店ご購入の方も)で、JBl Hartsfieldを楽しまれているお客様は7名いらっしゃいますが、Hartsfieldリプロダクトを鳴らされている方は御三方いらっしゃいます。その楽しまれ方はオリジナルも国産でも差はありません!もしかしたらユニット交換等のアクティブな楽しさはリプロダクトのHartsfieldかもしれません。