
深いオーディオの歴史が薫るSPENDOR S100/SP-100
スぺンドールのスピーカーを聴くと思い浮かべるのは何気ない英国の街並みや
グラデーションが濃い空の色。そしてBBC規格ブロードキャスト・モニターでしょうか。
メリハリあるコントラストよりも音楽に寄り添った味わい深い音色やエンクロージャーの響きは
国産スピーカーやアメリカ製スピーカーにはない品性を感じさせるものです。
SP-100のルーツはARDドイツ公共放送連盟モニターから
SP-100シリーズの前身となったモデルスぺンドールがドイツ公共放送連盟の
モニタースピーカーとして発注された、SA-1200・SP-120/1A(アンプ内蔵アクティブ・モニター)です。
実はS100シリーズに限っては英国より、西ドイツにゆかりがございました。ドイツ公共放送連盟は
9つの団体からなり、各地域にバイエルン放送交響楽団や北ドイツ放送交響楽団など、
16ものオーケストラや8つの合唱団が所属していました。
後にS100/S100P/S100Aシリーズになり各国のブロードキャストモニターとして活躍します。
BBC出身のスペンサー・ヒューズのブロードキャストモニター
スペンサー・ヒューズが起こしたスぺンドール社がなぜARDに選ばれたのかは不明です。
スぺンドールはユニット自体の開発は行っていませんが、当時からユニットの品質管理が厳しく
モニターとして同品質の特性を保証することが出来たことが最大の理由かもしれません。
ARDのモニターとして誕生したSA-1200・SP-120/Aの音はやはりクラシック音楽が
ふさわしいと言えるでしょう。その傾向は後のSP-100シリーズにも引き継いでいます。
1990年代NHKでもS100A(S100のアンプ搭載型)がモニターとして採用された歴史もございます。
当時のウーファーはベクストレン・コーンが採用されています。
個人でたしなむ最上のスぺンドール
SP-100に限らずスぺンドールのスピーカーは一般的な広さの部屋で聴くには最適なサイズで
何よりも響きの自然さはスぺンドールならではの世界です。
SP-100のツイーターはソフトドームですが、3つのユニットのバランスが素晴らしいのです。
豊かな低域はSP-100ならではの臨場感がございます。
音楽とじっくりと付き合えるスピーカーの代表機
国内では「クラシックシリーズ」として現在でも販売されています。



【S100/SP-100メモ】
・モデルによってはエッジを抑えているゴムの劣化や白化(油分抜け)が起きるとみすぼらしい状態になりますので、少しだけ油分(アーマオールなどでも可)を布に少量だけ塗って軽く拭き、新しい布で空拭きください。抵抗がある方は何もしない方がよいです。
・SP100シリーズの初代機「S100」は非常に貴重なモデルとなります。程よく鳴るエンクロージャーとトワイヤリングドライブした際のスケール感は見事です。
・トゥイーターユニットにはウレタン素材貼られ汚くなっているものが多いのですが、現在でも手に入る場合がございますので、ユニット交換をすることも可能でしょう。
初期型ブラック・バッフルのスペンドールS100の在庫がございます。ツイーターのウレタンパッドも新品です。
スぺンドールのスピーカーをお売りになる際には御相談ください。
中古オーディオ・マーケットでの人気はあまりないのかもしれませんが、がんばって買取りさせて頂きます。
スぺンドール買取参考価格
SP-100 ¥200,000~
SP-100R2 ¥220,000~
S100P ¥170,000~
S-120/A
SP-1/2
SP1/2R2
SP2 シリーズ
SP3 シリーズ
LS5/1
LS3/5
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